つながる本棚【スペシャル編】 第3回・増田セバスチャンさんのおすすめ本をご紹介!
- 2012.06.15 Friday
- [ つながる本棚 ]
「あの人の好きな本ってどんな本だろう…?」
そんな皆様のひそかな疑問・好奇心を満たす「つながる本棚」。
つながる本棚【スペシャル編】では、毎月一人スペシャルな方をお迎えし、おすすめの3冊をご紹介いただいております。
著者:寺山修司
増田セバスチャンさんのレビュー:
初めて読んだのは18歳の時です。 当時僕は東京から大阪に行って一人で暮らしていて、専門学校に入ったふりをしていたけど実際はひきこもっていました。この本は、図書館に行って暇つぶししているときに出会った作品。
たまたま手に取った本で、表紙に唇の中に目が描いてあって不思議なヴィジュアルだったのを覚えています。
小説なのか、エッセイなのか、全然わからなかったけど、読んでいるうちにアジテーションされたんです。「ひきこもってちゃいけない」「とにかく本を置いてポジティブに街に出ないと未来を切り開けない」と思い、東京に帰る決心がつきました。
寺山修司は演劇に限らず、固定概念にとらわれない実験的なことをたくさんやった人。 一つのことを一つの目線で考えるのではなく、違う角度でみていかないといけないということを教わりました。
時代性もありましたが、寺山修司の影響は今でも受けています。
彼は、屁理屈で人を巻き込むような人だったようですが、そういえば僕も小学生の時、問題の答えをわかっているのにわざわざ間違った答えを出してはその答えになる理由をそれらしく言って、みんなを巻き込んでいましたね。
著者:ミヒャエル・エンデ
増田セバスチャンさんのレビュー:
ストーリーに精神性を込めることはなかなか難しいのですが、この作品は作者自身、哲学者のような部分があり、現実に潜むファンタジーを追求しています。
僕も自身の作品で言及することが多いですが、事実として、現実の中にファンタジーやメルヘンは転がっています。
たとえば1月11日のゾロ目の日に1時11分の時、何かが起こったらどうしようとか思ったりします。そして実際に、1時11分に転んだ人がいると、やっぱり何か起こった!とそこからファンタジーが広がったりします。
モモを読むと、普段何気なく過ごしている時間にもファンタジーが入ってるという事を実感できると思います。
舞台では、ファンタジーの中に現実を込めたほうがいい。
文章だと、逆に現実の中にファンタジーを込めるほうが僕は好きです。
著者:藤子・F・不二雄
増田セバスチャンさんのレビュー:
人間の暗い部分をSFで描いた作品。アニメ版はまだ明るいけど、原作は結構ダークです。たとえば、「誰も死なない惑星」に行って、地球人(主人公たち)が自殺するっていうウソイベントを開いて、死を見たことの無い見物人からお金儲けしようとしたり…かわいい絵柄ながら人間の暗部に触れています。 小学校2年生からドラえもんが大好きで、藤子・F・不二雄の作品をたくさん読みつづけ、この『モジャ公』にも出会いました。
『モジャ公』を読んで、マンガは人を楽しませたり笑わせるもの、という先入観を覆され、びっくりしました。さらにこの作品が小学校3年生向けだったということも衝撃です。
人間の暗部や恥部に触れる作品は、ビジュアルも含めて強烈に入ってくるのですごく好きですね。
「天才だった、小学生のときに戻ろうとしている」と言う増田セバスチャンさん。
おすすめ3冊のレビューを聞き、ぜひ読んでみようと思いました

そして、増田セバスチャンさんの作品の世界観のルーツを、少しだけ知れた気がします
みなさまもぜひ、ご一読ください
そんな、増田セバスチャンさんが初めて手がけた小説『原子素粒子ドロリ惑星』が、
そんな皆様のひそかな疑問・好奇心を満たす「つながる本棚」。
つながる本棚【スペシャル編】では、毎月一人スペシャルな方をお迎えし、おすすめの3冊をご紹介いただいております。
1冊目 書を捨てよ町へ出よう

増田セバスチャンさんのレビュー:
初めて読んだのは18歳の時です。 当時僕は東京から大阪に行って一人で暮らしていて、専門学校に入ったふりをしていたけど実際はひきこもっていました。この本は、図書館に行って暇つぶししているときに出会った作品。
たまたま手に取った本で、表紙に唇の中に目が描いてあって不思議なヴィジュアルだったのを覚えています。
小説なのか、エッセイなのか、全然わからなかったけど、読んでいるうちにアジテーションされたんです。「ひきこもってちゃいけない」「とにかく本を置いてポジティブに街に出ないと未来を切り開けない」と思い、東京に帰る決心がつきました。
寺山修司は演劇に限らず、固定概念にとらわれない実験的なことをたくさんやった人。 一つのことを一つの目線で考えるのではなく、違う角度でみていかないといけないということを教わりました。
時代性もありましたが、寺山修司の影響は今でも受けています。
彼は、屁理屈で人を巻き込むような人だったようですが、そういえば僕も小学生の時、問題の答えをわかっているのにわざわざ間違った答えを出してはその答えになる理由をそれらしく言って、みんなを巻き込んでいましたね。
2冊目 モモ

増田セバスチャンさんのレビュー:
ストーリーに精神性を込めることはなかなか難しいのですが、この作品は作者自身、哲学者のような部分があり、現実に潜むファンタジーを追求しています。
僕も自身の作品で言及することが多いですが、事実として、現実の中にファンタジーやメルヘンは転がっています。
たとえば1月11日のゾロ目の日に1時11分の時、何かが起こったらどうしようとか思ったりします。そして実際に、1時11分に転んだ人がいると、やっぱり何か起こった!とそこからファンタジーが広がったりします。
モモを読むと、普段何気なく過ごしている時間にもファンタジーが入ってるという事を実感できると思います。
舞台では、ファンタジーの中に現実を込めたほうがいい。
文章だと、逆に現実の中にファンタジーを込めるほうが僕は好きです。
3冊目 モジャ公

増田セバスチャンさんのレビュー:
人間の暗い部分をSFで描いた作品。アニメ版はまだ明るいけど、原作は結構ダークです。たとえば、「誰も死なない惑星」に行って、地球人(主人公たち)が自殺するっていうウソイベントを開いて、死を見たことの無い見物人からお金儲けしようとしたり…かわいい絵柄ながら人間の暗部に触れています。 小学校2年生からドラえもんが大好きで、藤子・F・不二雄の作品をたくさん読みつづけ、この『モジャ公』にも出会いました。
『モジャ公』を読んで、マンガは人を楽しませたり笑わせるもの、という先入観を覆され、びっくりしました。さらにこの作品が小学校3年生向けだったということも衝撃です。
人間の暗部や恥部に触れる作品は、ビジュアルも含めて強烈に入ってくるのですごく好きですね。
「天才だった、小学生のときに戻ろうとしている」と言う増田セバスチャンさん。
おすすめ3冊のレビューを聞き、ぜひ読んでみようと思いました


そして、増田セバスチャンさんの作品の世界観のルーツを、少しだけ知れた気がします

みなさまもぜひ、ご一読ください

そんな、増田セバスチャンさんが初めて手がけた小説『原子素粒子ドロリ惑星』が、
スマートフォン向け電子書籍アプリ「ブックシェア」から配信がスタートいたしました☆
全世界の女の子へ、そしてその周りのオトナたちへ贈る"現実ファンタジー小説"です。
『原子素粒子ドロリ惑星』
著者: 増田セバスチャン
19歳の女の子「みづき」と23歳の読者モデル「メイ」。
2人の女の子が、大人へと変化していく葛藤の中で
ポンと入り込んでしまった迷宮。
解決の糸口を探して自殺へと向かった3日間―。
現実にいる様々な女の子との交流から見えてきた
今時の女の子の心の葛藤と成長を、独特のセンスで描きます。
※スマートフォンアプリ「ブックシェア」をダウンロードしていただき、アプリ内の「原子素粒子ドロリ惑星」をご購入ください。
▼「ブックシェア」iPhone版
http://itunes.apple.com/jp/app/bukkushea/id499135657
▼「ブックシェア」Android版
http://play.google.com/store/apps/details?id=jp.sonydes.shareme.gc
そして、増田セバスチャンさんが監修した展示会が開催中です!

著者: 増田セバスチャン
19歳の女の子「みづき」と23歳の読者モデル「メイ」。
2人の女の子が、大人へと変化していく葛藤の中で
ポンと入り込んでしまった迷宮。
解決の糸口を探して自殺へと向かった3日間―。
現実にいる様々な女の子との交流から見えてきた
今時の女の子の心の葛藤と成長を、独特のセンスで描きます。
※スマートフォンアプリ「ブックシェア」をダウンロードしていただき、アプリ内の「原子素粒子ドロリ惑星」をご購入ください。
▼「ブックシェア」iPhone版
http://itunes.apple.com/jp/app/bukkushea/id499135657
▼「ブックシェア」Android版
http://play.google.com/store/apps/details?id=jp.sonydes.shareme.gc
そして、増田セバスチャンさんが監修した展示会が開催中です!
※こちらの展示は終了いたしました※
『増田セバスチャンが見つけたもうひとつの内藤ルネ展
Roots of “カワイイ”』
◆会場:PARCO MUSEUM パルコミュージアム(渋谷パルコ パート1 / 3F)
◆期間:2012/05/17 (木) −2012/06/04 (月) ※ 会期中無休
10:00 – 21:00
※ 最終日は18:00閉場
※ 入場は閉場の30分前まで
◆入場料:一般500円 学生400円 小学生以下無料
Roots of “カワイイ”』
◆会場:PARCO MUSEUM パルコミュージアム(渋谷パルコ パート1 / 3F)
◆期間:2012/05/17 (木) −2012/06/04 (月) ※ 会期中無休
10:00 – 21:00
※ 最終日は18:00閉場
※ 入場は閉場の30分前まで
◆入場料:一般500円 学生400円 小学生以下無料
内藤ルネさんの昭和レトロな少女やキャラクターのイラストは誰もが一度は見たことがあるはず

『もうひとつの内藤ルネ』展では、現代のカワイイカルチャーの第一人者である増田セバスチャンさんが、
元祖“カワイイ”のカリスマ・内藤ルネさんの世界を、新たな視点で紹介します

乙女心がくすぐられる素敵な展示なので、ぜひ、足を運んでみてくださいねっ

弊社ブログサービスJUGEMでは、展示会のレポートを公開中

写真付きで、会場の雰囲気も伝わるレポートなので、ぜひご覧ください

▼「増田セバスチャンが見つけた もうひとつの内藤ルネ展 Roots of “カワイイ”」
渋谷パルコで開催!
※こちらの展示は終了いたしました※
6月4日に発売されます!
会場では、先行発売がスタートしています
『もうひとつの内藤ルネ』
著者: 内藤ルネ 制作: 増田セバスチャン
本体価格:1,785円
カワイイのルーツがここにある!
今話題のアートディレクター増田セバスチャンが
“カワイイ"の根底にあるスピリッツに迫りセレクトした“今までにない内藤ルネ作品集"!
昭和30年代に、ポップカルチャーの最先端を担う日本の“カワイイ"文化のルーツを創った内藤ルネ。
従来の内藤ルネのイメージと同時に存在していたもうひとつの内藤ルネの世界を
「アヴァンギャルド」「ファッショナブル」「フェアリーテイル」「セクシュアリティ」の
4ジャンルに分け作品を掲載しました。
★内藤ルネと同時代を生きた宇野亜喜良、水森亜土と増田セバスチャンの対談も収録。

1970年生まれ。
演劇・現代美術の世界で活動した後、1995年に表現の一環として"Sensational Kawaii"がコンセプトのショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープン。2009年より原宿カルチャーを世界に広める為にワールドツアー「Harajuku"Kawaii"Experience」を開催。原宿、Kawaiiカルチャーの第一人者として、執筆・講演多数。
2011年きゃりーぱみゅぱみゅのアーティストデビュー時よりPVや番組の美術、ライブツアーの美術・演出を担当。
TOWA TEI「WORDY」PVの美術監督、NHK「Kawaii International」のアートディレクター、 展覧会「もうひとつの内藤ルネ展」のディレクションを担当するなど、
同カルチャーを土台としたアートディレクションを行っている。
2012年秋に上演される宮本亜門演出のミュージカル「ウィズ ーオズの魔法使いー」にアートディレクターとして参加することが決定。
http://m-sebas.com/
http://sebastianz.jugem.jp/
▼つながる本棚【スペシャル編】(アーカイブ)
http://booklog.jp/users/tsunagaru-sp


著者: 内藤ルネ 制作: 増田セバスチャン
本体価格:1,785円
カワイイのルーツがここにある!
今話題のアートディレクター増田セバスチャンが
“カワイイ"の根底にあるスピリッツに迫りセレクトした“今までにない内藤ルネ作品集"!
昭和30年代に、ポップカルチャーの最先端を担う日本の“カワイイ"文化のルーツを創った内藤ルネ。
従来の内藤ルネのイメージと同時に存在していたもうひとつの内藤ルネの世界を
「アヴァンギャルド」「ファッショナブル」「フェアリーテイル」「セクシュアリティ」の
4ジャンルに分け作品を掲載しました。
★内藤ルネと同時代を生きた宇野亜喜良、水森亜土と増田セバスチャンの対談も収録。
こちらも合わせて、チェックしてみてくださいねっ




増田セバスチャン
アートディレクター/作家1970年生まれ。
演劇・現代美術の世界で活動した後、1995年に表現の一環として"Sensational Kawaii"がコンセプトのショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープン。2009年より原宿カルチャーを世界に広める為にワールドツアー「Harajuku"Kawaii"Experience」を開催。原宿、Kawaiiカルチャーの第一人者として、執筆・講演多数。
2011年きゃりーぱみゅぱみゅのアーティストデビュー時よりPVや番組の美術、ライブツアーの美術・演出を担当。
TOWA TEI「WORDY」PVの美術監督、NHK「Kawaii International」のアートディレクター、 展覧会「もうひとつの内藤ルネ展」のディレクションを担当するなど、
同カルチャーを土台としたアートディレクションを行っている。
2012年秋に上演される宮本亜門演出のミュージカル「ウィズ ーオズの魔法使いー」にアートディレクターとして参加することが決定。
http://m-sebas.com/
http://sebastianz.jugem.jp/
http://booklog.jp/users/tsunagaru-sp
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