『ブクログ』『ブクログのパブー』をご利用の皆様、こんにちは!
角川春樹事務所の8月新刊献本(プレゼント)企画の御案内です!
俵万智(歌人)も絶賛!季節の美味しい料理の数々を描く、幸福に満ちた物語、
井上荒野『リストランテ アモーレ』と、第5回エキナカ書店大賞第1位の著者が紡ぐ、駅ナカ書店を舞台とした心温まる新シリーズ第1作、名取佐和子『金曜日の本屋さん』各5名様・計10名様へプレゼントにいたします!
応募の締め切りは、2016年9月5日(月)終日です!お見逃しなく♪

著者:井上荒野 価格:¥605(税込)発売:2016年8月9日 角川春樹事務所
仔牛のカツレツ、ポルチーニのリゾット、鯛のアクアパッツア、ホタルイカと菜の花のスパゲッティ、レモンパイ――偲と杏二の姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。名前は「アモーレ」。常連客の沙世ちゃんと石橋さんの理由ありカップルやひとり客の初子ちゃん、そして、杏二の師匠で今は休養中の松崎さん……など、それぞれの事情を抱えたアモーレどもと季節の美味しい料理の数々を描く、幸福に満ち満ちた物語。(解説・俵万智)
俵万智(歌人)巻末解説より
久しぶりにリストランテ アモーレを覗いてみたら、あいかわらずシェフはイケメンだし、そのお姉さんは感じよくまっすぐだし、女たちはシェフにかまってほしくてソワソワしている。店の客という立場は、とりあえず大切に扱われるわけで、その安全地帯にいる限りは気分よくいられるはずなのに、どうして彼女たちはそれ以上を求めてしまうんだろう……なんてことを考えつつ、黒板に書かれたメニューに目をやれば、そこに連なる文字だけでうっとりするような美味しそうなものが並んでいた。これでこそアモーレ。やるじゃないか、と嬉しくなる。
好きな小説が心に一つ増えることは、好きな店を一つ増やすことと似ている。
吉田伸子(書評家)『ランティエ』2015年5月号より
職場の上司と同僚との間で揺れながらも、杏二に惹かれ続ける沙世、妊娠中の松崎の婚約者で、容姿もスタイルも抜群の理子、仕事関係のストーカー男から逃れるために、杏二の部屋に居候することになった「アモーレ」の客、初子。偲と杏二の父。そして、杏二が偲以外にただ一人、電話での会話(のみ)で心の扉を開く相手、M。
物語は杏二と偲、それぞれの視点で交互に語られていくのだが、Mの視点で語られる最終話が圧巻。物語の終わりに、この最終話を持ってくるところに、井上さんの凄みみたいなものが、ある。この一話が加わることで、物語の味わいが、ぐん、と深まっているのだ。それはまるで、本書という一皿の仕上げにのせられた、削りたてのトリュフのようでもある。
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著者紹介:井上荒野(いのうえ・あれの)
東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年、「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞、2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。著書に『グラジオラスの耳』『もう切るわ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『ヌルイコイ』『だりや荘』『しかたのない水』『誰よりも美しい妻』『学園のパーシモン』『ズームーデイズ』『ベーコン』『夜を着る』『あなたの獣』『雉猫心中』『静子の日常』『つやのよる』『もう二度と食べたくないあまいもの』『キャベツ炒めに捧ぐ』『そこへ行くな』『赤へ』など。
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『ペンギン鉄道なくしもの係』で
第5回エキナカ書店大賞第1位の著者が紡ぐ、
駅ナカ書店を舞台に、心温まり、
ときに胸がキュンとなる新シリーズ第1作!

著者 : 名取佐和子 価格:648円(税込)発売:2016年8月9日 角川春樹事務所
ある日、「北関東の小さな駅の中にある本屋は、〈読みたい本が見つかる本屋〉らしい」というネット上の噂を眼にした大学生の倉井史弥。病床の父に「以前借りた本を返してほしい」と言われたが、実は失くしてしまっていて弱り果てていたところ。藁にもすがる思いで噂の駅ナカ書店〈金曜堂〉を尋ねた彼を、「〈金曜堂〉へようこそーっ!」と底抜けに明るい笑顔で出迎えたのは、女店長・南槇乃。倉井は槇乃に一目惚れして――。人と本との運命的な出会いを提供する『金曜日の本屋さん』、開店!
書店員さんコメント
いやはや、キャラ立ちが素晴らしい!マドンナの南店長はじめ、南の同級生で〈金曜堂〉の店員ふたりの曲者ぶり、アルバイトで加入するシャイなぼんぼん。なんとも魅力的な、登場人物達なのだ! 続編、待ってますよ〜っ!(^○^)
――大垣書店 高槻店 井上哲也さん
「本は売れるんじゃんくて売っていくんです、書店員が」(本文より)
本の海で溺れているお客様に浮き輪を投げてやれる……
お客様が本当に読みたがっている本を導き出せる……
こんなふうに私もなりたい――という思いを、書店員に抱かせてくれる。そして、こんな本屋・書店員に会いたい――と、お客様に思わせてくれる本です。キャストもそれぞれ面白くて、ドラマ化だったら……誰かな?とか、想像しながら読みました。続編が出版されることを願っております。
――ゲオ 購買流通部 商品開発課 書籍事業チーム 星由妃さん
自分がかつて文字に救われてきたことを思い出して、胸が詰まる一冊になりました。この小説を読んだ人にも新しい本との出会いが広がればいいなと思いました。
――あおい書店 川崎駅前店 大西健文さん
編集者コメント
本を読んで「あ〜、この本に中学時代に出会えていたら!」「学生のころの自分にこの本を読ませたい!」などと思ったこと、ありませんか? 私は大人になってから読んだ本に対して、そう思うことが結構あるんです。人との出会いもそうであるように、本との出会いもまさに一期一会ですよね。
この本の舞台である駅ナカ書店〈金曜堂〉は、「いま」「まさに」「自分が必要としている本」に出会えるという本屋さんです。メイド喫茶ばりの明るい笑顔で「〈金曜堂〉へようこそ〜っ!」とお客様を出迎える店長・南槇乃をはじめ、併設された喫茶コーナー担当の無口なイケメン店員・栖川、異色のオーナー・ヤスさんなど、個性的な面々がお客様をお迎えします。小さな書店ではありますが、本への愛情と思い入れたっぷりで、ネットでも噂になるほどの本屋さんとは、はたしてどんな店なのか――。
〈金曜堂〉というお店の名前の由来は? この書店にやってくるお客様は、どんな本を手にして帰っていくの? 本とお客様ひとりひとりの運命的な出会いを提供する個性あふれる書店員たちの人間模様は? そして店長の南槇乃に一目惚れするアルバイト店員にして、全国チェーンの書店の御曹司、でもちょっと頼りない大学生・倉井の恋の行方は!?
人と書店と本が織りなす、ときに切なくも、心温まる新シリーズを、ぜひ手にとってお楽しみください。
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著者紹介:名取佐和子(なとり・さわこ)
兵庫県生まれ。明治大学卒業。ゲーム会社に勤務した後、フリーとして独立。ゲームやドラマCDのシナリオを手掛ける。2010年、『交番の夜』(リンダブックス)でデビュー。著書に、第5回エキナカ書店大賞第1位に輝いた『ペンギン鉄道なくしもの係』(幻冬舎文庫)、『シェアハウスかざみどり』(幻冬舎)などがある。
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今回は、上記タイトルを角川春樹事務所より各5名・合計10名の方にプレゼントいたします!ぜひご応募ください!