つながる本棚【スペシャル編】〜第1回 犬飼若博さん『面白い脚本ってどうやったら書けるの?』〜

毎月ゲストの方に、おすすめ本を3冊紹介していただくブクログ企画「つながる本棚」
漫画家編」「ブロガー・IT有名人編」に続き、スペシャル編がいよいよスタートいたしました!

記念すべき第一回目のゲストは、舞台・テレビで活躍中の俳優『犬飼若博(いぬかいわかひろ)』さん。
面白い脚本ってどうやったら書けるの?をテーマに選んでいただいた3冊を紹介します!
ハリウッド映画の法則、「笑い」のテクニックについて...大変興味深い作品ばかりです。

1冊目  SAVE THE CATの法則

著者:ブレイク・スナイダー
犬飼若博さんのレビュー
最初に断っておきたいのですが、僕の仕事は脚本家ではありません。俳優です。ではなぜこんなテーマで本を紹介するのかと言えば、この文章を書くために自分の本棚を眺めていたら、この手の本がたくさん並んでいることにあらためて気付いたからなんです。どうやら僕は「面白い脚本を書いてみたいという欲求がある」らしいのです。そして今からご紹介する「SAVE THE CATの法則」も、そんな僕の願望を満たすために購入した一冊です。

 この本は、いわゆるハリウッド映画の脚本術について書かれているのですが、まず僕が面白いと感じたのは、この本の著者であるブレイク・スナイダー氏のキャラクターです。彼はいかにもアメリカ人的で、売れる脚本を書くための法則を次々に断定していきます。例えば「きっかけを書くのは12ページ、絶対だ」のように。なんて潔い文章なんでしょう。ここまで言い切られると、その通りに書いてみようという気になるってものです。この調子で、氏は1ページから最終ページまでになにをどこに書いたらいいのか、全て解説(断言)してくれます。

 法則を知って驚いたのは、多くの有名なハリウッド映画の脚本が、この法則にピッタリ合致して書かれていることです。かなりの衝撃だったので、他のハリウッド式脚本術の本も調べてみたのですが、ほぼ語られている内容は同じでした。しかもそれは、ページ単位、時間単位で決まっているのです。それは、これらの法則が、ハリウッドの長い歴史の中で蓄積され、分析されてきた集大成なのだということを感じずにはいられませんでした。

 ただ、この完璧に見える法則にも、弱点がないわけではありません。それは、一定の法則に従えば、どの作品もどこか似たテイストになるということでしょう。近年のハリウッド映画を観ていると、前に観たような話だと感じることも少なくありません。しかしながら、基本を知らなければ応用もありえません。この本に書かれている法則を知っていて損はないですし、この本を読んだあとにハリウッド映画を観ると、エンターテイメントの歴史が培ってきた優れた法則を作品の中に発見する喜びを得られますから、この先、脚本を書く予定がない方であっても充分楽しめるのではないかと思います。


2冊目  エンタテイメントの書き方1・2

著者:柏田道夫
犬飼若博さんのレビュー
この本は、教材となる映画作品をピックアップし、その作品を読者が観ることを前提に解説していくという構成になっています。映画の脚本を書くには、優れた映画を繰り返し観て、その構成や着想に学べということですね。良い映画をたくさん観るというのは、脚本を書く上ではとても大事なことだと思うのですが、「良い映画」とはどんな映画なのかということになると、意外と難しい気がします。普段、映画を観る時は、自分の好みで作品を選ぶので、どうしてもジャンルに偏りができますし、何千本もある作品の中から、良い映画、参考になる映画を選び出すのは至難の技です。ですから、そんな教科書となる作品を何十本もピックアップしてくれているこの本は、とても頼りになるのです。

 逆に言うと、なにか映画を観たいけど、なにを観たらいいか分からない。お勧め映画を知りたいという時にも使えます。実際僕の場合、こっちの使い方の方が多かったような気がします。でも、なんとなく映画を観て、なんとなくこの本の解説を読んでいたとしても、後々それが頭のどこかで繋がって、自分の引き出しになっている、なんてこともありました。だから、今でも時々本棚から引っぱり出して、読み返したりすることがあるのもこの本だったりするのです。
>> 映人社の紹介ページへ


3冊目  漫才入門 ウケる笑いの作り方ぜんぶ教えます

著者:元祖爆笑王
「笑い」というのは、脚本を書く上で大切な要素のひとつです。なのに、今まで「笑い」のテクニックについての本というのはあまり見当たらなかったように思います。この本は、そんな数少ない「笑い」の作り方の本です。基本的に漫才の作り方の解説本になるのですが、「笑い」の構造を解析してくれているので、パターンを知れば、脚本を書く上でも充分参考になるかと思います。僕の場合、芸人さんと一緒にコントをやる機会もあるので、そちらでもとても参考になりました。普段、無意識に面白いと思っていることでも、体系化して捉えなおすと、それを意図的に使えるようになるのです。

 人を笑わせるというのは、とても高度なテクニックが必要です。そして、優れた脚本には、笑いの要素がふんだんに用いられていることが多く、それが物語に幅を持たせ、ラストまで観客をグイグイ引っ張って行ってくれるのです。ラストシーンで、人を感動させる話だから笑いは要らない、と考える人もいるかもしれませんが、笑いという違うベクトルが入っているからこそ、ラストの感動が大きくなっている作品というのはとても多いのではないでしょうか。もちろんお笑いをやりたい人に参考になるのは言うまでもありません。

本棚を眺めてみて、初めて「面白い脚本を書いてみたいという欲求がある」ということに気がついた犬飼さん。
みなさんも、ご自身の本棚を見返したら、なにか発見があるかも...?

さて、犬飼さんが書かれている人気ブログが書籍となって発売中です!ぜひ、ご覧ください♪ 

犬嫁日記―それでも君を愛してる
著者:犬飼若博
本体価格:¥1,050
自身のブログで人気連載中の「犬嫁日記」が書籍化され、「犬嫁日記〜それでも君を愛してる〜」と題してリンダパブリッシャーズより刊行!ちょっと変わった奥様と、犬飼さんの掛け合いがまるでコントのよう。イラスト付きで、読み応えたっぷりの1冊です!


犬飼若博

1966年8月28日生まれ。立命館大学経済学部卒。俳優。1989年9月、劇団B級プラクティス(現MONO)の旗揚げ公演に参加。1994年7月、同劇団を退団するまでの5年間、すべての公演に携わる。劇団での活動と並行して、コントユニット「GOVERNMENT OF DOGS」にも所属。京都や大阪を中心に活動を続けていた。1999年3月、活動拠点を東京に移し、小林賢太郎の演劇作品「KKP」などの舞台公演に参加しつつ、TVドラマや映画など、映像作品にも多数出演している。2011年12月、自身のブログで人気連載中の「犬嫁日記」が書籍化され「犬嫁日記〜それでも君を愛してる〜」と題してリンダパブリッシャーズより刊行された。

▼つながる本棚【スペシャル編】(アーカイブ)
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つながる本棚【ブロガー・IT有名人編】〜第3回・藤川真一「Webのプロであり職業人として、200kgの本から生き残った三冊」〜

そろそろ2011年も終わりに近づいています。
この「つながる本棚」の「著名ブロガー・IT業界人編」も第3回目となります。

今回は、携帯電話・スマホでTwitterができるサービス「モバツイ」を運営するマインドスコープ代表のえふしんさんこと藤川真一さんの登場です!

今回、えふしんさんからのプレゼントもありますので、最後までご覧ください!

藤川真一さんのプロフィール

大学卒業後、製造業の会社にて新製品開発を行った後に、2000年からWeb業界に転職。
自社製品の動画CMS開発をマネジメントした後、(株)paperboy&co.で、ショッピングモール「カラメル」のプロデューサーを務める。
2007年に会社員の傍ら自宅サーバーで始めたツイッター接続サービス「モバツイ」が大きくなり、当時まだ人柱的だった クラウドサービスのAmazon EC2を使い始めて話題になる。
2010年に(株)想創社設立後、同年9月マインドスコープ(株)に社名変更。2010年Webクリエーション・アウォードのWeb人賞受賞。
妻一人、犬二頭と暮らしています。

■個人ブログ【F’s Garage】 http://www.milkstand.net/fsgarage
twitter : @fshin2000


第3回のつながる本棚【ブロガー・IT有名人編】は、えふしんさんに選んで頂きました
「Webのプロであり職業人として、200kgの本から生き残った三冊」になります。


えふしんさんからのコメント

こんにちは。えふしん、と申します。一昨年ぐらいまでペパボ(ブクログを運営する会社)にお世話になっており、ペパボの卒業生ということになります。今は、マインドスコープという会社でツイッターの接続サービス「モバツイ」を運営しています。
昨年、非常にタイトなスケジュールで埼玉から東京に引っ越すことになった際に、なくなく部屋の本を処分したのですが、その時に200kg以上の本を捨てました。
今回紹介する本は、そこで生き残った本ですので、「Webのプロであり職業人として、200kgの本から生き残った三冊」を紹介したいと思います。

Webのプロであり職業人として、200kgの本から生き残った三冊

1冊目 複雑さと共に暮す

著者:D.A.ノーマン
えふしんさんのコメント
本書は、D.Aノーマンという認知心理学の権威が20年前に出した「誰のためのデザイン?」という本から続く「ものの使いやすさ、わかりやすさ」についての本です。著者は、工業製品の使い勝手についての研究者です。

昔、お客様のWebサイトを作る仕事をしていた頃に、使いやすいWebサイトって、誰がどう考えれば良いのだろうか。Webに関わる人員として、プログラマーはデザインができないし、ビジュアルデザイナーはシステムがわからない。これじゃお互いの間に溝があって良いものなんてできないじゃないかと悩んでいた時に救ってくれた一冊でした。

彼の著書からは、良い使い勝手とは、いわゆる美的センスと言った感覚的なもののみで作られるものではなく、心理学的に言葉で説明ができなくてはいけないという事を知ります。ビジュアルデザイナーが陥りがちな罠と、システム設計者が陥りがちな罠の両方に触れていて、使い勝手を考える人は、その両方の意識が必要だということを教えてくれます。著者がアップルにいた頃、1ボタンマウスが必ずしも適切ではなかったので2ボタンマウスを提案したと述べています。1ボタンマウスはシンプルだったが「充分ではない」と判断したそうです。

世の中は、1ボタンで全てが済むほど単純ではなく、複雑さを前提としたデザインが必要だと説いています。よくマイナスのデザインと言いますが、いわゆる特別に工業デザイナーがデザインするような特別なプロジェクトでない限り、我々は、それなりの量の機能や手順を前提とし、他社が実装している機能を実装することで、比較表に○をつける仕事の中で、製品やアプリ、Webサイトのデザイン(設計)をすることを求められます。そういう現実の中で、本書はとても役に立つと思います。できることなら「誰のためのデザイン?」から続く、一連の彼の本を読む事をオススメします。


2冊目 思考の整理学

著者:外山滋比古
えふしんさんのコメント
インターネットの進化にあわせて、ホームページやブログ、そして電子書籍と、自分の考えていることを友達はおろか全く知らない人達にも伝えることができるようになりました。さまざまな夢を描けるようになった反面、自分の考え方をメールでむげに否定されて悲しい思いをしたり、目に入ってくる情報が多すぎて頭の中が整理できなくなったり、かつて言われていた「高度情報化社会」の中で、新しい葛藤が出てきています。

本書は、1986年に出た本で、アイディアを整理する方法、正確に言うと、ものを考える時に起きるさまざまな状況を利用する方法を解説しています。例えば、アメリカで潜水艦を作るために音波探知機を研究していたら、イルカが超音波で交信していることに気がついた(セレンディピティ)、という事例から脱線もまた大事であることを説いたり、「忘却」すら「ものを考えるツール」と捉えていたりします。

「忘却」については、何かを考える時に大量の情報を頭に詰め込んだ後で、わけがわからなくなったのであれば、少し時間を置いて、不要なことを忘れてしまった残りが本当に必要なことである、という考え方をしています。

そういえば、ツイッターも、自分が全部のタイムラインを見る必要はなくて、みんなが大事な情報だと思っていれば、リツイート(みんなが目の前のツイートを自分のツイートとして再配信する機能)を使って、どんどん共有するので、ちょっと遅れても見逃すことはない、というのと同じで、ソーシャルメディアの中でも、忘却という現象を逆手に取ったものは自然と生まれている気がします。

25年以上前の本が未だに輝きを失っていないのは、インターネットで誰もが情報発信をできるようになった今だからこそ、かつての知識労働者という特権階級だった著者(お茶の水大学の教授などを歴任)が抱いていたアイディアを広げて行くための葛藤や悩みが、多くの人に適用される時代になったということではないでしょうか?
 
僕はこの本を読んだ時に、もうライフハックや知識系の自己啓発本を読む必要はなくなったと思っています。それだけ人間の日常生活においてできる本質的な部分については、本書に全て書いてあります。本書は、販売部数が100万部に到達し、東大生、京大生に最も読まれた本とも言われる一冊とも言われているそうですが、ヴィレッジヴァンガードの平積みでも見かけた本で、特に何も知らずに買ってみたらとても面白い本でした。


3冊目 ツルモク独身寮

著者:窪之内英策
えふしんさんのコメント
真面目な2冊の最後に漫画を紹介します。この漫画は、ビックコミックスピリッツという男性誌で連載されていた漫画で、これまた20年ぐらい前の漫画になります。ジャニーズ(当時)の前田耕陽が主人公で映画化されましたが、若い人は知らない人も多いと思います。漫画のストーリーとしては、主人公は、家具を作る会社の新入社員、そこで出会った先輩や仲間とドタバタあり、喧嘩あり、恋愛ありというラブコメ漫画です。

とにかく絵が軽快なタッチで、ファッショナブルな人物のクオリティの高さが特徴の漫画で、連載当時、丁度、高校生の時だったので、そこに描かれるファッションに影響されていました。修学旅行の写真を見返すと、さしたるセンスがないのにツルモクに描かれている服装を真似した写真があって赤面している自分がいます。

この漫画の素敵なところは、仕事に対する、泥臭さを真正面から受け止める姿勢でしょうか。決してエリートではない主人公は、ふらふら悩みながらも、最後はデザイナーとして羽ばたいて行くことになるのですが、そうそう、うまく行かない事の方が多い。そんな中でアドバイスをくれたり、見守ってくれたりする周りの存在がとてもうまく描かれているように思えます。

僕も新卒で就職した会社は、いわゆる製造業で、機械を作る会社でした。最初は現場の板金の仕事から学びました。板金とは鉄の板を切ったり曲げたり溶接して、箱や金具を作ったりする仕事です。そういう世界からネットの世界に来ました。作り手として職人的意識は高い方だと思っていますが、その入り口にツルモク独身寮があったと思っています。

また、著者の窪之内先生は、ツイッターをやられていて、モバツイを使ってツイートされているのを、ずっとフォローしてツイートを見ていました。ある日、お仕事募集のツイートがあったので、モバツイ用のイラストを描いてもらうお願いしてみました。とりあえずお会いしましょう、と、ある駅で待ち合わせて、そのままファミレスに行って、ビールを注文し、自分のネットサービスの話や、英策先生の漫画のお仕事の話をしたりしました。話をしてみると、英策先生もまた直球の方で、漫画に熱い情熱をお持ちの方でした。20代の頃は、成功の影で結構苦労もされたというお話もお聞きしました。直球の人は人生苦労するんですよね。この漫画の作者らしい方でうれしかったです。

結果、話はうまくまとまりイラストを描いていただきました。色えんぴつで全てを書かれた画像を、当社でスキャニングして現在Webページとして制作中です。

とちょっと話がそれましたが、最後に、僕のアイデンティティ形成に欠かせない一冊だったツルモク独身寮を推薦させていただきました。
(という事でペパボの谷脇さん、ツルモクの本、借りっ放しでごめんなさい。ちゃんと返そうと思って持ってきました。) 

最後の一冊が意外でしたが、コメントを読むとずっと最前線でサービスを作り続け、
プロで居続けることを意識するえふしんさんらしいセレクションだと思いました。

さて、このえふしんさんが書かれた『100万人から教わったウェブサービスの極意 〜「モバツイ」開発1268日の知恵と視点が1月10日に発売されますが、出版元の技術評論社さんのご好意により、発売前に届くように5名の方にプレゼントいたします!
発送予定は12月26日を予定しております。

【プレゼント応募概要】
「100万人から教わったウェブサービスの極意 〜「モバツイ」開発1268日の知恵と視点」
著者名:藤川真一
本体価格:¥1,659
頁数:248頁

・内容

ユーザー数150万人を誇るウェブサービス「モバツイ」。ケータイ電話からツイッターに接続するサービスとして定番中の定番ですが、元々は会社勤めのエンジニアだった藤川真一さんが一人で始めたものです。ウェブサービスやアプリを作ってみたいという人はたくさんいます。しかし、成功するサービスはほんの一握りです。やる理由よりもやらない理由のほうがたくさんある中、いかにしてサービスを成長させて、ユーザーとの絆を作っていくのか。ウェブとソーシャルとプラットフォームの最前線からモバツイ成功の秘密が初めて語られます。


・応募内容
『100万人から教わったウェブサービスの極意 〜「モバツイ」開発1268日の知恵と視点』をブクログ本棚に登録後、レビューを書いてくださる方を5名募集。

・応募期間:12/20(火)〜12/25(日)終日

・応募条件
ブクログに登録されている方で、本書を読んでブクログ本棚に登録してレビューを書いてくださる方。
・応募方法
応募フォームより必要事項をご記入の上送信ください。
・注意事項
※当選は商品の発送を持って変えさせていただきます。
※対象商品は、株式会社技術評論社より発送されます。
※応募にあたりご提供いただいた個人情報は、本キャンペーン対象商品の発送のためにのみ、対象商品の取り扱いに係る「株式会社技術評論社」(東京都新宿区市谷左内町21-13)に提供いたします。
※個人情報の取り扱いに関しましては、弊社「プライバシーポリシー(個人情報保護方針)」をご覧ください。


つながる本棚【ブロガー・IT有名人編】次回の更新は1月下旬の予定をしています。
お楽しみに!!

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つながる本棚【漫画家編】第3回・岩岡ヒサエさん「憧れの本」

「あの人の好きな本ってどんな本だろう…?」そんな皆様のひそかな疑問・好奇心を満たす「つながる本棚」

つながる本棚【漫画家編】では、毎月一人漫画家さんをお迎えし、おすすめの3冊をご紹介いただいております。
第3回目のゲストは、『土星マンション(小学館IKKIコミック)』で有名な岩岡ヒサエさんです!

テーマは「憧れの3冊」
岩岡さんの作品を彷彿とさせる、繊細で素朴であたたかみのあるレビューをいただきました!

1冊目  アンの娘リラ

著者:ルーシー・M・モンゴメリー
岩岡ヒサエさんのレビュー
私はアン・シリーズを大人になって読みました。アンが好きな方は途中でアンが成長するのが嫌で読むのを止めてしまうと聞いたことがあります。最終巻では主役はアンではなく娘のリラの青春時代となり、時代も第一次世界大戦の最中という大きな影を落としながら物語が進んでゆきます。悲しいこと、嬉しいこと、泣いて笑って最後とんでもなく心地よく読み終えることができました。布団の中でじたばたしたのを覚えています。こんなラストを描けるなんて!と、とても憧れた作品です。


2冊目  K(ケイ)

著者:作:遠山史朗/画:谷口ジロー
岩岡ヒサエさんのレビュー
いつでも取り出せる所に置いてある本で山ってスゲェ、それに挑むってスゲェと一時身内に薦めまくりました。登山への憧れは少し持っていましたが全く別世界を見せられました。アルプスの山々のように静かで熱い気持ちになります。第1話、大きく取り上げられてるわけではないクジュツ族の業で心が震えました。私も是非○○を背負って山へ…!


3冊目  ファイブスター物語

著者:永野護
岩岡ヒサエさんのレビュー
  入り組んだ物語、登場人物の感情ややり取りを興奮しながら読んでいたら、いつの間にか歴史、宗教、地理、民族などの大きな流れに巻き込まれてしまいます。何度も読んで何度も新しい発見を楽しめる、憧れの作品です。あと、各キャラの持つとんでもない魅力も夢中になります。新刊を首を長くしてお待ちしております!
この機会に是非、読んでみてください。


岩岡さんいわく、「漫画家として、作品を作る者として憧れる」作品を選ばれたとのこと。
少女の成長譚、力強い冒険物語、壮大なSF作品など、作家の人生経験・想像力がフルに発揮された力作ばかりですね。是非みなさんも、ご一読ください!

岩岡ヒサエ

2002年に『ゆめの底』でアフタヌーン四季賞佳作入選。その後、『しろいくも』で「月刊IKKI」第7回イキマンを受賞。文化庁メディア芸術祭最終選考候補に、平成17年度(第9回)『しろいくも』、平成18年度(第10回)『ゆめの底』、平成22年度(第14回)『星が原あおまんじゅうの森』が選出されている。
<代表作>
『土星マンション』(小学館IKKI COMICS)
『星が原あおまんじゅうの森』(朝日新聞出版)
『ゆめの底』(宙出版)
『花ボーロ』(小学館IKKI COMICS)
『しろいくも』(小学館IKKI COMICS)
『オトノハコ』(講談社 KCデラックス KISS)

公式HP:http://moinmoin.fc2web.com/
twitter:@iwaokahisae



「つながる本棚」【漫画家編】は、次回は2012年1月更新の予定です。お楽しみに!

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つながる本棚【ブロガー・IT有名人編】〜第2回・まつもとあつし「文章を書くためのおすすめ3冊」〜

ブクログでは、毎月ゲストにおすすめの3冊を選んでいただく「つながる本棚」という企画を行なっています。

今回は「著名ブロガー・IT業界人編」第2回目は先日ブクログにて『スマート読書入門』であなたの「読書」どう変わりましたか?でご紹介させていただきましたスマート読書入門の著者であるまつもとあつしさんです!

まつもとあつしさんのプロフィール

出版社、広告代理店などを経て、現在は東京大学大学院情報学環博士課程に在籍。研究と並行しITを切り口に電子出版やアニメビジネスなどを取材、執筆を行なっている。DCM修士。著書に『スマート読書入門〜メモ、本棚、ソーシャルを自在に操る「デジタル読書」 』(技術評論社)、『スマートデバイスが生む商機 見えてきたiPhone/iPad/Android時代のビジネスアプローチ』(インプレスジャパン)、『生き残るメディア 死ぬメディア 出版・映像ビジネスのゆくえ』(アスキー新書)など。
twitter : @a_matsumoto


第2回のつながる本棚【ブロガー・IT有名人編】は、まつもとさんに選んで頂きました「文章を書くためのおすすめ3冊」になります。


文章を書くためのおすすめ3冊

1冊目 日本語の作文技術

著者:本多勝一
まつもとさんのコメント
私たちは学校で「日本語の読み書き」は習いますが、「どうすれば正しく自分の考えが相手に伝わるか」について実践的な教育を受ける機会はほとんどありません。同じ内容を伝える場合でも、句読点の使い方・修飾関係の置き方などで読みやすさや印象が大きく変わるにも関わらず、です。1982年に書かれた本書は、少々今では古く感じられる内容が例文に用いられていたり、文法全てを網羅的に扱っているものではありませんが、それでも分かりやすく説得力のある文章を書く、とはどういうことかを考えるきっかけを得るには最適の一冊です。


2冊目 知的生産の技術

著者:梅棹忠夫
まつもとさんのコメント
本やレポートを読んだり、人の話を聞いたり、現地に足を運んで実際に自分の目で確かめたりと、説得力のある文章を書くためには様々な準備が欠かせません。本書はそういった「知的生産」のための作法や方法論を1970年代の環境を前提に書かれたものですが、例えば現在人気を集めているEvernoteの使い方にも通じる要素も多く、やはり必読と言えます。2010年に亡くなられた梅棹忠夫先生は、文化・メディアについての名著を数多く遺されており、それらを読み進めるにあたっての入り口とも位置づけることができると思います。なお、先日大阪で好評を博した回顧展が、2012年に東京でも開催されます。


3冊目 <不良>のための文章術

著者:永江朗
まつもとさんのコメント
本書は「書いてお金を稼ぐには」という非常にストレートなサブタイトルが与えられています。そこで求められるのは名文ではなく、編集長が躊躇なく支払い伝票を切り、読み手が書き手のことなど気にしない(けれども面白く読める)ような文章です。「日本語の作文技術」とは矛盾するようですが、文法すら気にする必要はないと断じています。しかし、本書の方法論は具体的で魅力に溢れています。例えば「書評が書けない時はどうするか?→書けない理由を書く」という具合に実践的で、読みやすさから一歩先を考える際の指針になります。 

文章を書く仕事をしたい人にもオススメですが、仕事でメールや文章を書くのが苦手な人にもオススメです。
この3冊を本棚に入れて、読んでみてはどうでしょうか?

また、まつもとさんからコメントもいただいています。

まつもとあつしさんからのコメント

普段はアスキーやITメディアといったニュース媒体に記事を書いていますが、記事を読んだ方から「こんな本も読むと良いよ」とお勧めしてもらえたりするのが、デジタル時代の読書の醍醐味の一つです。
そんな体験を元に、スマートフォンやタブレット、Evernoteなどのクラウドサービスを使った読書法についての書籍『スマート読書入門』を書きました。
ブクログさんでも特集ページをご用意頂いたり、読者モニターを募集したり(※既に終了しています)、取り上げて頂きました。
ブクログにも本棚を設けていますので、よかったらフォローしてください。


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お楽しみに!!

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つながる本棚【漫画家編】第2回・野村宗弘「好きすぎて何度も読んでしまう3冊」

「あの人の好きな本ってどんな本だろう…?」そんな皆様のひそかな疑問・好奇心にお応えする「つながる本棚」

つながる本棚【漫画家編】では、毎月一人漫画家さんをお迎えし、おすすめの3冊をご紹介いただいております。
第2回目のゲストは、講談社イブニングで『とろける鉄工所』を連載中の野村宗弘さんです!

テーマは「野村が好きすぎて何度も読んでしまう3冊」
たしかに、どのレビューからも「好き過ぎる感」が溢れ出て…おります…!

1冊目 14歳(フォーティーン)

著者:楳図かずお
野村宗弘さんのレビュー
とにかく好きすぎる楳図かずお先生(野村はKAZZと呼んでアイドル視しております)。どの作品も好きなんですが、この14歳のリズムの取り方が無茶苦茶好きなんでこれを。えー、ズームアップの連続が続く感じで、叫びひとつで何コマも使ってズームアップ!下手したら次週までひっぱります。それが好きで好きで。あと、ヨッコとキヨラの親子が好きすぎてたまりません。チキンジョージ博士も好きすぎて、博士の理論に洗脳されかけたこともあります・・・こまかく書くとあれなんで、わけわからん文になっておりますが、とにかく好きなんです。何度も何度も読み返してしまいます。(ツッコミ能力があがるという効果も)


2冊目 ちくちくうにうに

著者:吉田戦車
野村宗弘さんのレビュー
大好きな吉田戦車さんの作品の中から選ぶのはしんどい作業なんですが、一番好きなキャラ「ウニ先生」がでるこれで。
ウニ先生は兎に角酷い!酷すぎて許せるくらい、愛してしまいそうなくらい酷いです。
「わたしだけが幸せになれ」とウニ先生がいじけてつぶやくと生徒たちが「先生だけが幸せになれー」って言うシーンがあるんですが、そう言ってしまいそうな魅力があるんです。(多分・・・)
あと、短篇集の「くすぐり様」や「鋼の人」、これを読んでなかったら野村は漫画家になりたいと思ってないかもです。何度も何度も読んでます。


3冊目 はこにわ虫

著者:近藤聡乃(こんどうあきの)
野村宗弘さんのレビュー
  ほんとは、この後に出た「いつものはなし」という作品集の「友情」という3ページの漫画が死ぬほど好きすぎて、これみただけで生きててよかったと思えるくらい好きなんですが、どうも、アマゾンでもう出品者からしか買えないらしいので、「はこにわ虫」で。
この作品集もすんごい好きで、特に「つめきり物語」という作品は何度も読んでしまいます。ゆっくり丁寧に意図を考えながらのんびり読みます。何度も何度も。
最後に「これで爪切りの話は本当におしまい」って終わるんですが、そのあきらめにも、開き直りにも聞こえる言葉が、なぜかわけのわからん切なさで(僕はそうとらえて読んでます)、好きすぎて困るくらい好きです。いやほんま困ります。

どれも一風変わったシュールな作品ばかりで、面白そうです…!
この機会に是非、読んでみてください。

野村宗弘

2006年高知新聞主催「第18回黒潮マンガ大賞」で準大賞受賞。
2008年より『とろける鉄工所』を講談社イブニングにて連載開始。2010年第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門にて『とろける鉄工所』と『十カ所くらいの穴』が審査委員会推薦作品に選ばれる。
<代表作>
『とろける鉄工所』(講談社)→好評連載中!7巻まで発売中。
『ものものじま』(小学館)→好評連載中!2巻まで発売中。
『そう言やのカナ』(日本文芸社)→好評連載中!1巻発売中。
『十カ所くらいの穴』→iPhoneアプリで発売中!

<パブーで販売中の作品>
『お坊様とぼく』 
価格:100円  閲覧形式:WEB PDF ePub
山奥に一人住んでいるお坊様にお仕えする小坊主・チンくんの物語。

『青空文庫漫画コンテストアンソロジー』
価格:300円  閲覧形式:WEB PDF ePub
野村さんはゲスト作家として参加。小林一茶の俳句を漫画化しています!


「つながる本棚」【漫画家編】は、次回は11月更新の予定です。お楽しみに!

つながる本棚【漫画家編】(アーカイブ)
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